ハロー!腎移植レシピエントの肉球アッパー(@hellokidneylife)です。
集中治療室での全身管理を終え、昼すぎに9階の2人部屋に戻って来ました。
もう1つのベッドは空でしたので個室状態
この部屋は窓側と通路側に別れています。
窓側でしたので右側面に大きな窓があり、眺めも良く、明るく解放的で快適でした
窓からの風景(筆者撮影)
病室での生活
部屋は静かで、足のマッサージ機の作動音だけが同じリズムを刻んでいます。
新しくタイマー付きの点滴が追加されたので、あまり身動きがとれません。
ベッドを60度ヘッドアップしてテレビを見ることはできます
手術後は水分を毎日1.5〜2リットル飲まなければなりません。
サラサラの血液を新しい腎臓に送るためです。
そして、飲んだ量と尿量(尿バッグ)を比較して正常に働いているか測定するのです。
また、採血も毎朝行い血液の異常が出ていないか検査されます。
毎日欠かさず免疫抑制剤(グラセプター、セルセプト、メドロール)を服用します。
免疫抑制剤の他に持病の薬や胃粘膜保護の錠剤も服用します
それらの分量は前日の血液検査の結果を受けて、朝、看護師さんに告げられます。
お薬ボックス(筆者撮影)
免疫抑制剤は9:00と21:00、それ以外は毎食後に自分で服用し、カラをケースに入れておくと、看護師さんがチェックを兼ねて回収して行きます。
飲み忘れを防ぐためには、スマホのアラームがおすすめです。
ただし、周りに迷惑になるので小さい音にしておきましょう
食事は夕食から食べることができました。
立ち上がることができないので看護師さんが運んでくれます。
痛みとの戦いは続く
相変わらず傷が我慢できないほど痛み、痛み止めの点滴を使用しています。
テレビを見て気を紛らわそうとしましたが、テレビの内容が頭に行って来ませんでした。
傷に触れることも見ることもまだできていません。
何か恐ろしく軽々しく触ってしまうと、より痛みが増すような感じがしたのです。
起きている間は、前日から使用している「麻薬」と呼ばれている痛み止めの点滴を4時間おきに使用します。
下半身に少しでも力が入ると激痛が走り、ベッドを起こして水を飲むときも痛みます。
ベッドの角度を水平にしておくより、頭と足を少し上げているほうが楽です
そのため、動くのがナマケモノのようにスローになってしまい、食事もかなりゆっくりです。
このとき持ってきてよかったと心から思ったのは、ストロー付きのカップです。
ペットボトルの水をカップに入れてストローで吸って飲むのときに、プラスチック製で軽いのとフタが付いているため、こぼれる心配がありません。
驚いたことに、手術後すぐに病棟に戻っていた妻が、歩いて病室まで来てくれました。
もう歩けるの?
朝に歩行練習をしたから平気だよ
私も明日には歩くことになるとのこと。
かなり憂鬱になりました。
こんなに痛いのに果たして歩けるのか疑問だったのです。
手首の内出血跡
手術時に、両手首の下側の静脈に輸血用の太い針が刺さっていたので(もちろん麻酔下で)、両手首が幅5〜6センチに渡って赤黒く変色していました。
なんだかゾンビみたいで気持ち悪いなぁ
痛みのほうが深刻なので、すぐ治るだろうとそれほど気になりませんでしたが、内出血跡が完全に消えたのは2〜3週間も先のことでした。
傷の回復チェックとボディケア
術後2〜4日間、傷そのものや内部に異常がないかの検査があります。
医師が、ハンディタイプのエコー検査機器をベッドサイドに持ってきて、内部の血流が正常かどうかチェックしてくれました。
また、膀胱留置カテーテルとドレーンが外される(術後4〜5日後)まではシャワーを浴びることができないので、看護師さんに体を拭いてもらうことができます。
ベッドサイドに腰掛けた状態で(痛みで前屈みできないため)届かない足や背中を、石鹸水を浸したタオルで拭いてくれます。
顔や体の前面は自分で拭きます。
ニコニコと愛想よく拭いてくれる看護師さんもいれば、作業的にこなしているような看護師さんもいて面白いです
さいごに
手術に携わった医師たちや移植コーディネーターさんが、面会に来てくださいました。
手術が大成功に終わったこと、あとは回復して行くだけだから心配いらないことなど、お声をかけていただき大変感謝しました。