望むときに安心して腎移植を受け、健やかで楽しい人生を取り戻せる未来。

ドナーになるまで【2】これからを考え始めて

喜びドナー体験記

ハロー!腎移植ドナーのふぐモフ(@fugumofu_HKL)です。

旦那さんの腎臓は、食事療法が功を奏して機能を維持することができました。

このまま食事療法を続ければ

透析しなくても済むんじゃないの?

と思うほどです。

でもこのままということは、ずっと美味しいものが食べられないか、食べられても一口分しか食べられないということになります。

わたしは、食事療法にこなれてきた頃、これからのことを考えるようになったのです。

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医師はそう言うけれど…

食事療法で腎臓の機能を維持して、透析を先送りにすることはできるけど、いずれは症状が悪化するので透析することになるでしょう

でも、食事療法をきっちりやっていたら、それほど悪化しませんでした。

食生活をガラリと変えたので、腎臓の負担を軽くすることができ、クレアチニン値を抑えることができたのです。

食事は健康にとって重要なんだなあと、当たり前のことをしみじみ感じました。

本当に悪化するのかなあ、このまま透析しないで済むんじゃないの?

と思うくらい、安定していたのです。

調子乗っちゃって…

わたしは通院のたびに、医師や栄養士によくやっていると褒められました。

ごはんを作って人から褒められることは滅多にない、ちょっとうれしい体験でした。

自分で低タンパクレシピを考えたり、調味料を工夫したり、ホームベーカリーを買って低タンパクパンミックスで食パンを焼いてみたり、そんなことが、だんだん普通になってきました。

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食事のタンパクを減らした分、カロリーをしっかりと取らないといけません。

スーパーに行ってはゼリー以外のお菓子やアイスの成分表示を手当たり次第確認して、食べられるものを開拓するのが楽しくなりました。

また、日々の工夫が、旦那さんの検査の結果にはっきりと数値化されて出てくるので、少し自信もつきました。

そうして、完全に調子に乗りました。

調子に乗り始めたところで、ふと、

これでいいのかなあ?

とも思い始めました。

旦那さんは、食べたいものが食べられない我慢の日々です。

わたしは、人工透析をした方が食事の制限が緩むので、いっそのこと透析を始めた方がいいのではないかと思い、言ってみました。

でも旦那さんは

透析するなら食事療法のほうが絶対にいい!

と言い張ります。

まあ本人がそう思うなら仕方ない、作るのはわたしなんだけどね

僕はジェイソン、オーバーホールされました!

わたしは海外ドラマが好きなのですが、ドラマ以外に、ディスカバリーチャンネルもチラチラと見ています。

そのディスカバリーチャンネルで「オーバーホール 改造車の世界」という、プロのエンジニアたちが、素人の一般人の車を1週間でカッコよく改造してびっくりさせるドッキリ番組があります。

番組に応募するのは家族や友人で、クルマのオーナーには内緒です。

盗まれたことにしたりして、応募者は1週間気付かれないようにあれやこれやとごまかして、オーナーはなかなかクルマが戻ってこないことにやきもきするのが、おもしろいところです。

プロたちが短時間でクルマを仕上げる手際や苦労も、クルマが改造前後で全く見違えるのも見応えがあります。

番組のラストは、改造後のクルマをオーナーが見て、あまりの素晴らしさに感動して泣いちゃったり、内緒で応募した家族や友人に感激してハグしたり、ちょっと心が温かくなるいい番組です。

毎回、番組の締めにクルマのオーナーが「僕は〇〇、オーバーホールされました!」満面の笑みで宣言するところがほっこりして好きなんです。

この番組がどうしたのかというと、親友をドッキリにかけるという、ある回のことです。

アメリカでの本放送は2005年ですが、わたしが視聴したのは2016年でした。

改造される車は「1995年製シボレー・タホ」でオーナーはジェイソン、彼は9.11の同時多発テロで仕事を失い、新しいクルマを買う資金はありません。

2004年、彼は末期腎不全の親友ウィリアムに腎臓を提供しました。

ウィリアムは「命をわけてもらった、いつか何かお返しがしたい」と常に考えていて、ジェイソンに感謝する方法を探していました。

そしてこの番組に応募したという訳です。

番組の最後では、ジェイソンのクルマが見違えるほどかっこ良くなり、2人は抱き合って喜びあい友情の絆がさらに深まるという、心温まるストーリでした。

The Mad Kidney Donor

アメリカでは、親族以外からの移植を倫理的規範に則った行為として認められています。

そういえば、腎臓は血縁ではなくても移植できるんだったなあ

という新しい考えが浮かびました。

さいごに

旦那さんの病気は遺伝なので、家族もほぼ全員腎臓病です。

絶対にないことだけど、旦那さんの家族間で移植したら、病気の腎臓が移植されるから、何もいいことがないんだなあ。

だから、移植は無しということで、すっかり失念していました。

おもしろおかしく見ていたテレビ番組から、思いがけず、新しい選択肢のヒントを得ることになりました。

意識のどこかで、どうしたらより良い状況になるか、常に考えていたのでピンときたのかもしれません。

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