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ドナーになるまで【7】手術に向かって

説明ドナー体験記

ハロー!腎移植ドナーのふぐモフ(@fugumofu_HKL)です。

東京女子医科大学病院(以下、女子医大病院)での、いろいろな検査が終わりました。

この検査というのは、わたしが腎臓一つになっても腎臓病にならないかどうかの確認でもありました。

そうして結果は、問題ないでしょう、と いうことでした。

手術は、2017年9月◯日、ということは決まっていました。

これから手術までは、入院の説明や、手術の説明なんかを説明専門の病院スタッフから聞きまくります。

お金のことなんかもです。

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目をそらしていた現実

旦那さんと2人で、説明部屋に向かいました。

説明部屋にはデスクと椅子が何組かあって、同時に2、3組が説明を受けられるようになっています。

説明スタッフは、ちょっと話しやすそうな女性でした。

わたしの入院は、手術前日からです。

多分、手術当日に来ても問題なさそうですが、遅れたりしないように、身柄を確保しただけのような気がします。

前泊というやつです。

入院に必要なものなんかが書かれたドナー用の冊子をもらって、なるほどねーと目を通します。

そして、説明スタッフに、今まで目をそらしていた現実的な質問をぶつけました。

痛いですか?

スタッフさんは、辛そうな顔になって

痛いです

と答えました。

なんていうか、うそでもいいから

そうでもありませんよー

と言ってほしかったです。

そうかー、そうだよなあ、やっぱり痛いんだろうなあ・・・

泌尿器科の先生は、昔に比べたら切るのもちょっとで内視鏡を使うことでドナーの負担は激減したという話を何度か言っていました。

でもわたしは昔馴染みじゃないから、

あー、10年前に比べたら楽になったわあ

とは思えなかったのです。

お金関連

お金の説明スタッフは、また別の女性でした。

目を合わせないで話をするタイプの人です。

この人の前にも、移植コーディネーターに、補助金のようなことについて知りたいと相談したところ、詳しいとされる男性スタッフを紹介されました。

術後の今になってわかりましたが、事前に申請していたら手術、入院について補助を受けることができたのですが、男性スタッフは何も詳しいことを知らなかったので教えてもらうことができませんでした。

そりゃあ、知らないことは教えられないでしょう。

これは、後から旦那さんが調べものをしていて見つけました。

自分が病気していてお金を払う立場にならないと、なかなかきめ細かいフォローは難しいのでしょう。

望星新宿南口クリニック(腎臓・代謝病治療機構)の先生が、すごく良くしてくれたから、女子医大病院の先生やスタッフの説明不足が後からわかると、頭を殴られたような衝撃を受けます。

後の祭り

後から知ってびっくりしたのは、予防接種についてです。

様々な検査をした中に、抗体検査というのもしていました。

わたしの腎臓は、わたしの持っている抗体付きなので旦那さんが抗体を持っていない病気があると、それが発病する可能性があるのです。

手術前に予防接種をしておけば、備えることができます。

でも、誰もそんなことを教えてくれなかったので、手術までに半年間もあったのに、何の予防接種も受けませんでした。

あーあ、もう、これは本当に取り返しがつかないことです

術後だと発病するから、予防接種を受けることはできません。

手術に向かって

こうして検査の結果、ドナー確定しました。

手術日、入院日も決まりました。

手術後のことはどうなるのかわからなかったので、仕事は2017年の1月に、契約を更新せずに退職しました。

移植コーディネーターに、手術後も術前と変わらずに運動ができるか聞いてみたら、問題ないということでした。

術後は、むしろどんどん体を動かしたほうがいいと言われました。

よかったー、手術は痛くても、1ヶ月後には治ってるんだ

と安心しました。

わたしは手術後、経過に問題がなければ、3日も経てば退院できるそうです。

なるほど、どうやらドナーには負担の少ない手術のようです。

何事もなく終わればいいけど、説明スタッフもコーディネーターも医師もみんな口を揃えて必ずこう言いました。

「でも、100%確実なことはありませんから」

 

「ドナーになるまで」はこれで最終回です。次からは「ドナーの入院、手術、術後、退院」について書いていきます

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