自立支援医療受給者証(更生医療)とは、「自立支援医療(更生医療)」の受給資格者が、病院に提示する証書のことです。
どうして必要なの?
腎移植手術をしたあと、移植腎が機能している限り、定期的に通院し検査・診察を受ける必要があります。
毎日服用する免疫抑制剤を処方してもらわなければなりません
それらの医療費は膨大な額になりますので、この助成制度を適用することにより自己負担額が軽減されます。
自己負担上限額とは?
この制度には、自己負担上限額が設けられています。
1ヶ月の医療費が一定額に決められていてそれ以上は免除されるというものです。
所得(区市町村民税の課税額)に応じて変動しますが0〜20,000円に抑えることができます。
具体的には以下のサイトに所得区分における負担額の詳細が掲載されていますので参照ください(東京都の場合)。
私の場合は中間所得層に該当しますので、自己負担上限額は10,000円です。
つまり歯科や眼科に通院した時の医療費には適用されないということですね
そのため、受給者証には指定医療機関名が記載されています。
対象者は?
この制度は身体障害者のための助成制度であるため、身体障害者手帳を持っていることが原則となります。
また、18歳以上であることと、指定された自立支援医療機関(更生医療)で受診する方が対象者です。
申請はどこにするの?
この制度の実施主体は、お住まいの区市町村となります。
申請先は区・市は区市福祉事務所又は区市役所障害者福祉主管課、町・村は町村役場障害者福祉主管課となっています。
福祉事務所で申請した方が待ち時間が少なく、手続きがスムーズに行える印象があります
必要書類は自治体によって異なる場合がありますので、事前に電話で確認するか自治体ホームページで確認することお勧めします。
概ね以下のようなものが必要です。
- 自立支援医療申請書
- 自立支援医療意見書・診断書(用紙は担当窓口にあります)
- 健康保険証
- 印鑑(朱肉を使うもの)
申請してから交付まで1ヶ月程かかりました
さいごに
医療費の自己負担額については、毎月ごとに「自己負担上限額管理票」によって行います。
病院の会計時に日付、自己負担額、自己負担額累積額を記入してもらいます。
自己負担額が10,000円に達すると、その月の以後の医療費は無料になります。
「自立支援医療(更生医療)」は腎移植後に必要となってくる治療費を、一定額以下に抑えてくれる制度ですので上手に活用しましょう。