望むときに安心して腎移植を受け、健やかで楽しい人生を取り戻せる未来。

身体障害者手帳とマル障、どんなもの?【腎移植の医療費】

身体諸王会社手帳とマル障医療費
身体障害者手帳とマル障受給者証(筆者所有)

ハロー!腎移植レシピエントの肉球アッパー(@hellokidneylife)です。

腎移植をすると、身体障害者1級の手帳を持つことができます。

人工透析を導入していた方は、移植前から持っていたことでしょう。

マル障とは「心身障害者医療費助成」のことで身体障害者手帳1級所持者に対する医療費の助成制度のことです。

これらを活用することによって様々なメリットがあります。

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身体障害者手帳のメリット

日常生活を送る上で様々な割引サービスや、税金の控除を受けることができます。

福祉事務所での手続きや各サービス会社に申請することが必要なものもあります

心身障害者福祉手当

自治体からの手当てです。

月額15,000円×4ヶ月分=60,000円が、4月・8月・12月に銀行口座に振り込まれます。

割引サービス

都営交通無料乗車券

都営地下鉄、都バス、都電、日暮里・舎人ライナーが無料になります。

もらうのは磁気カードですが、駅の窓口でPASUMOの都営交通無料乗車券(ICカード)に変更してもらうことができます。

改札でタッチするだけになりますので便利です

民間交通機関の割引

JR ・私鉄、バス、有料道路通行料(ETC含む)は50%、タクシーは10%の割引が適用されます。

航空旅客運賃と旅客船・フェリーは各社によって異なります。

航空運賃は当日運賃で約40〜50%のようです。しかし先特割などのサービスを利用した方が安くなることがありますので、事前に旅行の予定がある場合はそのような割引を利用する方が良いでしょう。障害者割引と他の割引は併用できません。
その他の割引サービス

NHK受信料は半額免除になります。

携帯電話料金は携帯電話大手3社で割引プランがあります。

NTT電話番号案内(104)、区営有料自転車駐車場、区立文化・体育館利用料、都立公園入場料(自動車駐車場含む)、都立文化施設利用料(自動車駐車場含む)は無料です。

都立・区立公園や都立・区立文化施設(博物館や美術館、水族館)が無料なのは嬉しいですね

税の控除と減免

所得税、住民税はそれぞれ40万円、20万円が控除されます。

自動車税は45,000円以下は免除になります。

自動車取得税は取得価額300万円までは免除になり、300万円を超えた分は課税されます。

相続税は年齢に応じ減額されます。

贈与税は「特別障害者扶養信託契約」にもとづき、金銭、有価証券等の財産を信託会社等に信託したとき、6,000万円まで非課税になります。

個人的に嬉しいサービス

福祉タクシー券または自動車燃料券のどちらか一方が支給されます。

  • 1ヶ月あたりの福祉タクシー券5,000円分(500円券×8枚、100円券×10枚)
  • 1ヶ月あたりの自動車燃料券2,500円分(500円券×5枚)

これらは、4月と10月に半年分まとめて郵送されてきます。

自家用車を持っていますので、自動車燃料券を申請し支給を受けています

ただし、使用できるのは近隣の指定ガソリンスタンドに限定されますし、満タン給油ではなく指定した金額分を入れてもらう給油方法しかできません。

また、近所のイオンシネマに映画をよく観に行くのですが、障害者割引により一般1,800円の料金が1,000円(同伴者1名含む)で見ることができるます。

2人で2,000円はかなり助かりますね。しかもe席リザーブ(web予約)にも対応している!

通院のとき利用していて便利なのは「駐車禁止等除外標章」です。

これをクルマのダッシュボードに提示しておけば駐車禁止の規制から除外されます。

最寄りの警察署に申請することで交付されます。

ただし、交差点内などすべての駐車が除外になるわけではないので注意が必要です。

また、駐車した場所から鉄道・バスなど他の交通機関を利用して移動している場合や目的地以外の場所に駐車している場合、勤務先、宿泊先などの付近に長時間または連日駐車している場合なども除外対象ではありません。

マル障のメリット

医療費の自己負担が1割になります。

しかも自己負担上限額が定められていて、通院(外来)では1ヶ月12,000円まで、入院では44,000円までとなっています。

つまり通常の医療費・薬剤費は1ヶ月12,000円に収まることになります。

※中間所得層(市民税235,000円未満)の場合

ただし、医療保険の対象とならないもの(健康診断、予防接種、薬の容器代、差額ベッド代、紹介状を持たずに受診した総合病院の初診料等)は適用されません。
平成30年8月1日からは高齢者の医療確保に関する法律改正に伴い、自己負担上限額が通院(外来)では1ヶ月14,000円(年間上限14万4,000円)まで、入院では57,600円(4回目からは44,000円)までに変更されます。

自立支援医療は、マル障に優先して適用されます(マル障との併用は可能)

マル障には有効期間があり、9月1日がマル障受給者証の更新日となっています。

更新日の前日までに新しい受給者証が郵送されるので、自身で切り替えて使用します。

さいごに

このように、日常生活を送るに当たって様々な恩恵を受けることができます。

ただし身体障害者手帳や駐車禁止等除外標章を他人に貸したり、福祉タクシー券や自動車燃料券を他人に売るなどの悪用は、当たり前ですが厳禁となっています。

処罰の対象になりますので絶対にやめましょう

その他、全国の様々な動物園・テーマパークなどの民間施設でも、身体障害者向けの割引サービスが実施されています。

ホームページなどで事前にチェックしておくと、お得に利用できますよ。

割引サービスを利用する際は、くれぐれも身体障害者手帳の提示をお忘れなく。

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