ハロー!パワースポットが大好きな肉球アッパー(@hellokidneylife)です。
秩父市(ちちぶし)は埼玉県の北西部に位置し、人口は約6万2千人、577.83平方キロメートルの面積のうち87%が山林であり、そのほとんどが秩父多摩甲斐国立公園や武甲・西秩父などの県立自然公園に指定されている自然豊かな地域です。
そんな秩父市ですが、日本書紀や古事記などに記述されている日本神話の神々に由来する、強力なパワースポットが点在する場所でもあるのです。
そのなかでも、東京から日帰りドライブで巡ることができる3カ所を紹介します。
いずれも、ありがたい御利益がありますので、ぜひ訪れてみてくださいね
日本最古の流通貨幣!「和同開珎」発祥の地
彩甲斐街道(国道140号)の秩父鉄道と並走している区間(和銅黒谷駅の近く)に、1つ目のスポットである「和銅遺跡」があります。
みなさん、歴史の授業で日本最古の流通貨幣と言われている「和同開珎」について、教わった記憶があるのではないでしょうか。
その「和銅」が露天採掘された跡が、秩父市黒谷の山中に残されていおり、その一帯が「和銅遺跡」と呼ばれています。
「和銅」とは精錬を必要としない自然銅のことで、「ニギアカガネ(熟銅)」と呼ばれ、708年に発見されたのち、朝廷に献上されました。
第43代天皇である元明天皇は、このことを大いに喜んだそうです。
それは、それまでの元号「慶雲」を即座に「和銅」に改元し、日本で最初の貨幣となる「和同開珎」を発行し流通させたことからもうかがえます。
「和銅遺跡」自体は山中にあるため、ふもとの聖神社の駐車場にクルマを停めて、15分ほど歩いて行きます。
結構険しい山道もあるので、冒険感覚でいい運動になりますよ
「和同開珎」を模した大きなモニュメントは、インスタ映えスポットとして人気があります。
さらに上に歩いて行った先の、露天採掘跡は想像よりもこじんまりしていて、残念ながらあまりインパクトはありません。
聖神社
聖神社は「和銅」が発見された年に創建されたあと数回の改築が行われ、現在の社殿は江戸中期の建築物です。
「和同開珎」ゆかりの神社であることから、「銭神様」とも呼ばれ、金運UPのパワースポットとして有名です。
実際に境内には「宝くじ1等当選しました」や「BIGが当たりました」などの報告のお札が、多く見受けられました。
社殿では、金運に関するグッズやお守りがたくさん売られています。
和同開珎のレプリカのお守りを購入して、お財布に入れています
鎮座2100年!秩父地方の総鎮守・秩父神社
祭事である秩父夜祭で有名な「秩父神社」は、秩父市街の中心にあります。
平安初期の「先代旧事紀-国造本紀-」によると、第10代崇神天皇(すじんてんのう)の御代に初代の知知夫国造となった知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)が、祖神である八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)を祀ったことが発祥とされています。
ご祭神として祀られているのは、政治・学問・工業・開運の祖神である八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)、秩父地方開拓の祖神である知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)、北辰妙見として鎌倉時代に合祀された天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、昭和天皇の弟宮様であり昭和28年(1953年)に合祀された秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)です。
字面だけでもすごい御利益がありそう
現在の社殿は文禄元年(1592年)に徳川家康によって建立されました。
なぜ徳川家康なのでしょうか?
秩父地方は、江戸を流れる荒川の源流であることから、家康にとって重要な水源地だったのです。
この社殿は、本殿・幣殿・拝殿が1つにまとめられた権現造で、左甚五郎(ひだりじんごろう・江戸初期に活躍した伝説的な彫刻職人)の作とされる素晴らしい彫刻で装飾されています。
左甚五郎は日光東照宮や出雲神社も手がけたとされており、絢爛な彫刻群は見ごたえがあります
①子育ての虎
家康の威厳とご祭神を守護する神使として彫ったものと伝えられています。
②お元気三猿
三猿といえば日光東照宮が有名ですが、秩父神社の三猿は日光とまったく違った表情をしています。
日光が古来の庚申信仰にちなんで、「見ざる・言わざる・聞かざる」なのに対し、秩父神社の三猿は「よく見て・よく聞いて・よく話す」お元気三猿として親しまれています。
③北辰の梟(ふくろう)
本殿の裏(北面)の梟の彫刻、体は正面の本殿に向き、頭は正反対の真北を向いています(首が180°後ろに回っている)。
秩父神社のご祭神である北辰妙見は、北極星を中心とした北辰北斗の信仰であり、この梟の見ている方角に北極星が出現することからも、ご祭神と特に縁りの深い神聖な鳥であると考えられています。
秩父神社の公式HPのローディング画面にもこの梟のイラストが使われています
④つなぎの龍
その昔、近くの池に住みついた龍が暴れた際に、毎回この彫刻の龍の下一面に水たまりができていたそうです。
そこで、この彫刻の龍を鎖でつなぎぎ止めたところ、その後、龍は現れなくなったという伝承があります。
よーく見ると確かに鎖が巻きついています
お守り
北辰の梟(フクロウは知恵のシンボル)にあやかった学業成就や合格祈願をはじめ、多種多彩なお守りや絵馬を手に入れることができます。
私が購入した北辰の梟のお守り(左:ウラ、右:オモテ)。
フクロウがかわいい!
おみくじ
普通のおみくじのほかに、「水占みくじ」というものがありました。
これは何も書かれていないおみくじを、武甲山の伏流水で満たされている池に浸すと、内容が浮かび上がってくるというものです。
良運が期待できるだけでなく、見た目も涼しげで楽しいです。
関東最強パワースポット!三峯神社
秩父のパワースポットといえば、「白い氣守り」で有名な「三峯神社」は外せません。
毎月1日限定の頒布は、残念ながら無期限の休止中です
平成30年6月1日より当分の間『白』い『氣守』の頒布を休止致します
詳しくはhttps://t.co/SAxlDUUEr6#三峯神社 #三峰神社 pic.twitter.com/tYV1Ed0S36— 三峯神社(みつみねじんじゃ) (@mitsuminejinja_) May 30, 2018
彩甲斐街道(国道140号)をさらに進んで秩父往還に入り、くねくねとした山道を1時間ほど走行すると駐車場が見えてきます。
標高1,100mの山頂にあるため、行くのにいささか気合いが必要ですが、道中の「道の駅 大滝温泉」や奥秩父の冬の名勝「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」「二瀬ダム(ふたせだむ)」など見どころがありますので、立ち寄って見るのも良いかもしれませんね。
とくに、「二瀬ダム(ふたせだむ)」の天端(ダムの壁の最上部)を走行する区間は、普段あまり体験することのない爽快感を味わえます
三ツ鳥居
「三峯神社」の駐車場から歩いて行くと、やがて現れるのは珍しい「三ツ鳥居」です。
3つの鳥居をくっつけたような不思議な形をしています。
両脇には、これまた珍しく「狛犬」ではなく「狼」が向かい合っています。
この鳥居をくぐると、ピンと張りつめたような厳かな空気に一変します
日本古代史のレジェンドヒーローが開祖!?
言い伝えによると、その昔、日本書紀や古事記で有名な「日本武尊(やまとたけるのみこと)」が東国征討の際、碓氷峠に向かう途中に現在の三峯神社のある山に登って「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉册尊(いざなみのみこと)」の国造りをしのんで創建したとされています。
「三ツ鳥居」から200mほど進み、右に少し階段を登ったところに、雄大な山々と秩父盆地を一望できる「遥拝殿(ようはいでん)」があります。
「三峯神社」の奥宮は遠い山中にあるので、ここから山を拝むことでご利益を授かることができるのです。
運が良ければ、眼下に荘厳な雲海を見ることができます
さらに、脇の山中を見やると、はるか下方からここまで続く細く険しい道が繋がっているのを確認できます。
これは一説によると、鎌倉時代に畠山重忠・新田義興などの東国武士たちが、参拝のために登って来た道だと言われれいます。
隋身門
先ほどの場所まで戻って、左に行くと元禄4年(1691年)に建立された「隋身門(ずいしんもん)」があります。
現在の「随身門」は寛政4年(1792年)に再建されたものを、昭和40年(1965年)春に改修されたものですが、美しさと力強さが混在し、見応えがあります。
ここの両脇にも「狼」がいますね
拝殿と不思議な「龍」
寛政12年(1800年)に建立された拝殿はとても美しく、見事な彫刻で飾られています。
拝殿のすぐ下の敷石に注目しましょう。
平成24年(2012年)の辰年に浮かび上がってきたという「龍」の姿を見ることができます。
中央の黒い部分が「龍」です。
以前はなかったこと、水をかけると色濃く浮かんでくることなど、不可思議な現象ですね。
スマートフォンの待ち受けにすると運気がアップするそうです
重忠杉
そばには、樹齢800年を超える御神木の「重忠杉(しげただすぎ)」などの巨木があり、ひときわ神秘的な空気を感じることができます。
参拝者のみなさんが、幹に触れて氣をいただいて行くため、一部が変色しています。
御神木なので、あまり傷んでしまうと心配になりますね
お守り
残念ながら「白い氣守り」は入手できませんが、普通のお守りとして、「氣の御守」は売っています。
そのほかにも夫婦和合や縁結び、諸難厄除など、多くの種類のお守りが売っています。
私が買った何種類かの中では、この紺色の「氣の御守」(左:ウラ、右:オモテ)がお気に入りです。
「狼」と「氣」の刺繍が抜群にかっこいい!
ついでにお立ち寄り!美味しい新鮮野菜をお安くゲット
「JA花園 農産物直売所」は、花園インターからすぐの秩父方面に向かう国道140号沿いにあります。
となりには「道の駅 はなぞの」があり、大変便利な立地です。
道路沿いに大きな看板がありますので、迷うことはまずありません。
広大な敷地内には「農産物直売所」「花・植木直売所」「農協直営食堂」などの施設があり、駐車場も320台確保されていますので、休憩やお食事、おみやげ購入などでたくさんの人が利用する定番スポットとなっています。
「農産物直売所」の中に入ると野菜や果物、生花、その他加工品がずらりと並んでいます。
ここは、新鮮な「朝採り野菜」がウリで、生産者が直売するスタイルなので種類が豊富で価格もリーズナブルになっており、お昼すぎには半分くらいが売れてしまいます。
秩父の帰りというより、できれば最初に立ち寄ったほうが良い商品を手に入れるチャンス大です
沢山の野菜の中には、「レッドキャベツ」や「紫大根」といった、普段近所のスーパーではあまり見かけない野菜もありますので、あれもこれもと買ってしまうのですが、レジでの支払いの際、毎回のように値段の安さに驚かされます。
野菜以外のオススメは、「卵」と「ふっかちゃんドレッシング」です。
「卵」は、特に安い訳ではありませんが、サイズが大きくて、味が濃厚なのでどんな卵料理にも最適です。
卵焼きやオムレツに使うと、ふっくらとして美味しい!
「ふっかちゃんドレッシング」は深谷市名産「深谷ねぎ」と花園名産のハチミツが入った特製ドレッシングで、サラダはもちろん、つけダレ、冷奴なんかにも相性バッチリです。
ここに来たら必ず買ってます
「花・植木直売所」は埼玉県最大とも言われる大きな温室の中にあります。
ミニ盆栽から大きな観葉植物まで、たくさんの草花が売られていますのでグルっと見て回るだけでも楽しいです。
絶品の「そば」
場所は秘密ですが、個人的に秩父で一番美味しいと思う「そば」を食べさせてくれる、知る人ぞ知るお店があります。
蕎麦の香り引き立つ「もりそば」を食べに、秩父を訪れたら必ずといっていいほど、立ち寄っています。
興味がある方は探してみてくださいね
ちなみに知る限りでは、ネットには紹介されていません
アクセス
今回ご紹介したスポットは、すべて関越自動車道・花園インターチェンジから彩甲斐街道(国道140号)を西へ進み、皆野寄居バイパスを抜けて秩父市内へ入り、秩父往還を登るルート上にあります。
山間部はあまりガソリンスタンドがありませんので、ガソリン残量に余裕を持って行きましょう
さいごに
この記事では、東京から日帰りドライブで巡ることができる秩父のパワースポット3カ所を紹介しました。
秩父といえば、アニメ作品「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない(通称:あの花)」や「心が叫びたがってるんだ。(通称:ここさけ)」の舞台として知られ、聖地巡礼も話題になりました。
実際に、道の駅や寺社、お土産店など色々な場所で関連グッズを見かけました。
その一方で、「秩父三社」「秩父札所巡り」など歴史ロマンを感じる旅や「わらじカツ」「豚みそ丼」などを食べ歩くグルメ旅も満喫できます。
「長瀞のラインくだり」や「キャンプ場」「温泉」など楽しいスポットがたくさんあって、あらゆる世代にオススメできる万能観光地だといえますね。
ぜひとも、ご家族、カップル、お友達同士で秩父ドライブ旅行をエンジョイしてみてください。