望むときに安心して腎移植を受け、健やかで楽しい人生を取り戻せる未来。

腎移植フォローセンター余丁町クリニックの基本データ、通院してわかった良い点悪い点

余丁町クリニック余丁町クリニック
余丁町クリニックのエントランス(筆者撮影)
ハロー!腎移植レシピエントの肉球アッパー(@hellokidneylife)です。

東京女子医科大学病院で腎移植手術を受けた患者さんは、退院すると腎移植フォローセンター・余丁町クリニック(以下、余丁町クリニック)に通うことになります。

移植腎の拒絶反応を抑えるためには、一生にわたって免疫抑制剤を服用しなければなりません。

免疫抑制剤は、血中濃度の推移を見ながら量を調節する必要があり、飲み合わせなどの禁忌もありますので専門のクリニックでしか処方することができないのです。

加えて腎機能のチェックのために定期的に通院する必要があります

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病院について

余丁町クリニックは、東京女子医科大学腎臓病総合医療センター泌尿器科と連携している専門クリニックです。

東京都新宿区余丁町にあり、腎移植後のレシピエントとドナーの診療を行います。

一般泌尿器科の受診も可能です。

2005年に設立され、現在では約1800人もの患者さんが通院されています。

都内はもちろん、遠方からの患者さんも多くいらっしゃいます。

東京女子医大病院泌尿器科の医師グループが診察しています。

腎移植手術の担当医に、継続して診察してもらうことが可能です。

とはいえ多数の患者さんがいますので、なかなか希望通りいかない場合が多いというのが現実です。

10月から翌年の3月までは感染症予防のため、院内ではマスク着用が必須となります。忘れた場合、受付で無料のマスクをもらうことができます。

通院頻度

移植した腎臓が安定するまでは週2〜3回の通院で様子を見ます。

やがて週1回、2〜3週に1回の通院になり、最終的には月1回のペースになります。

頻度が減ってくる期間は、個人差があるため医師と相談しながら調整していくことになります。

院内設備

上の画像のようにエントランスは狭いですが、院内は広いスペースが確保されています。

院内直通のエレベーターが完備されていますので、2階まで階段を登ることが困難な患者さんも安心です。

移植腎を長期にわたって生着させるために、各種検査と診察が行われます。

受付のほかに採血室、検査室、診察室、点滴室兼回復室、手術室、エコー検査室、調剤薬局などの設備があります。

調剤薬局が院内にあるので、診療費と調剤費が1回の会計にまとめられてとても便利です

診察室への入室案内は、機械音声のほかにも院内数カ所に設置されたモニター画面に診察券番号を表示することで行います。

発行されるもの

診察券・診察券

・管理手帳(移植腎を長持ちさせるための情報が掲載されている)

・服薬管理手帳(免疫抑制剤を管理するためのお薬手帳)

 

 

診察時間

完全予約制です。

開扉時間8:00
受付開始時間自動受付 8:00
窓口受付 8:30
採血開始時間午前診察の方 8:30
午後診察の方 9:30
休診日木曜・日曜・祝日

院内に2台設置してある、タッチパネル式の端末での予約・自動受付システムにより円滑な診療が可能となっています。

受付での口頭による予約のほか、PCやスマホからも予約ができます。

診察の流れ

診察予約時間の1時間15分前に受付を済ませなければなりません。

採血と尿検査の結果が出てからの診察となるからです。

採血・採尿後は、1度外出して診察時間まで時間を潰すことになります。

これは感染症予防のための処置なので仕方がないのですが、近くにカフェや本屋がないので皆さん苦労しているようです(徒歩10分圏内では数軒ありますが)。

地下に簡易的な待合スペースもあります。

受付から終了まで
  • 磁気カードになっている診察券をタッチパネルのついた自動受付機に入れる。
  • 画面に表示された内容を確認して「確認」ボタンにタッチ。
  • 自動受付機の下にある問診票に名前、診察券番号、身長、体重、血圧を記入し体調に異常があるかないかのチェックボックスにチェックする(その他記入すべきことは記入しておく)。
  • しばらく待合室で待つ。
  • 名前を呼ばれるので採血室に入り服薬管理手帳(免疫抑制剤を管理するためのお薬手帳)と問診票を看護師さんに渡し採血してもらう。
  • 採血後に紙コップを渡されるのでトイレで採尿し所定の場所に置いておく。
  • 診察券を自動受付機に入れて画面に表示される「外出」のボタンにタッチ。
  • 病院の外へ出て各自時間を潰す。
  • 診察の30分前に自分の携帯電話に自動音声案内の電話がかかってくる(初診時に電話番号とメールアドレスを登録する)ので、診察15分前を目安に戻る。
  • 10
    病院に戻ったら自動受付機に診察券を入れて画面の「確認」または「終了」をタッチ。
  • 11
    しばらく待合室で待つ。
  • 12
    診察券番号が院内モニターに表示されると同時に放送でも呼ばれるので中待合室に移動する。
  • 13
    しばらく中待合室で待つ。
  • 14
    診察券番号が院内モニターに表示されると同時に放送でも呼ばれるので指定の診察室に入る。
  • 15
    医師による血液検査と尿検査の結果を踏まえた診察(検査結果詳細のプリントをもらう)。
  • 16
    待合室に戻りしばらく待つ。
  • 17
    受付に名前を呼ばれるので会計および次回以降の予約をする(スマホや自動受付機でも可)。
  • 18
    調剤薬局で免疫抑制剤などを処方してもらい終了(必要のない場合は会計が終われば終了)。
診察当日の朝は免疫抑制剤を服用せず持参し、採血の後に服用します。

こられのシステムや流れついては、初診時に丁寧に教えてもらえますし、分からないことがあれば気さくに対応してくれますので安心です

職員さんの印象

みなさんとても優しく接してくれます。

薬剤師さんには、食事に関する細かな相談が気軽にできます

免疫抑制剤の血中濃度に影響を与えてしまうグレープフルーツは、摂取できません。その他の柑橘系でも摂取して良いもの悪いものが分かれています。
患者さんの1人1人の抱えている問題に誠実に向き合って、納得のいくよう丁寧に対応してくれる点は、とても好印象です。

アクセス

ちょうど都営地下鉄大江戸線の若松河田駅と東新宿駅の中間に位置していますので、歩く時間が結構あります。

雨の日はなかなか大変です

駐車場はありません。

近隣に小さなコインパーキングがありますが、路駐している方も多くいらっしゃいます。

駐車禁止等除外標章を提示しておかないと違反切符を切られますので注意が必要です。
公共交通機関 
地下鉄
都営大江戸線若松河田駅下車、河田口より徒歩約7分
東新宿駅下車、A3出口より徒歩約7分
東京メトロ副都心線東新宿駅下車、A3出口より徒歩約7分
バス
都営バス抜弁天停留所より徒歩約2分

所在地マップ

さいごに

完全予約制といっても、やはり待ち時間が長い印象を受けます。

東京女子医科大学病院と比べれば大したことはありませんが・・・・

また、患者数の多さに対して運営体制が脆弱に感じる部分があります。

希望としては、もっと広く、交通の便が良い駐車場完備の施設に移転して欲しいところです。

東京女子医大病院の敷地内がベストかな

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