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ドナーになって【3】手術後

病室ドナー体験記

ハロー!腎移植ドナーのふぐモフ(@fugumofu_HKL)です。

腎移植ドナーになり、無事手術も成功しました。

今回は、手術後の病院でのことをお伝えします。

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手術が終わったら

ベッドをガラガラと転がされて病室に戻りました。

病室では母が迎えてくれました。

母は結構ドン引きしていたので、わたしの様子がいかにも手術後で弱々しい感じだったのだろうと思います。

わたしの状態はというと、痛み止めの点滴をしつつ、尿道カテーテルがつながれ、足はエコノミークラス症候群を防ぐためにマッサージ機がはめられていました。

装置に生かされてる感がすごかったです

めちゃめちゃ寒かったのですが、電気毛布を掛けてもらえたので良かったです。

温かくてなって安心しました

母が、旦那さんの手術もうまくいったと教えてくれました。

うまくいくのが当たり前のように思っていたので、ふうんて感じです。

そして、とにかく水が飲みたかったのですが、手術後のその日は、水飲んではいけないそうです。

口の中が乾いて、もう水が飲みたくて仕方ありませんでした。

飲んではだめだけど、口をゆすぐだけならいいとのことなので、看護師さんに頼んでゆすがせてもらうと、とてつもなく清々しく、生き返った感じがしました。

痛い痛い

手術後すぐは、きれいな音や光の影響があったのでほわーっとしていました。

麻酔の影響もあったと思います。

ただ、時間がたつと、もう切ったお腹痛くて、痛み止め点滴があんまり効いてない気がしました。

歯医者みたいに、

痛かったら言ってください

と看護師さんは言うけれど、実際に

痛いです

と言うと、

もうこれ以上痛み止めの点滴はできないんです

と、歯医者みたいな答えが返ってきます。

夜になって、母が帰ると、うっすら眠ったり起きたりしていました。

はっと目が覚めた時に、自分が低いうなり声を出していることに気づきました。

出そうと思っているのではなく、痛みに耐えるために、生き物が本能的に出す音です。

猫がぐるぐるいう音に似ていました。

ああ、人間もこういう時はこういう音を発するんだなあ。

その音を出していると、痛みが和らいで落ち着くので、夜は引き続き唸り続けました。

朝をむかえて

朝食

朝になると、痛みがかなり和らいでいました。

でも、全身麻酔の影響でぼやーっと頭が重くて、体がだるいです。

そして、この時は自分で取りに行かず、看護師さんが朝ごはんを持ってきてくれました。

ごはんはおかゆとみそ汁とサラダ、ゆで卵、バナナ、牛乳、お茶でした。

昨日は水が飲めなかったのに、朝ごはんのみそ汁と牛乳とお茶という、水分の量がすごい。

おなかすいていたので、もう完食です。

あーおいしかった

携帯を見ると、妹がLINEで猫たちの画像を送ってくれていました。

留守番中の猫たちの、ごはんを食べている画像です。

妹に、ありがとうと手術無事成功を返信します。

妹は医療系の仕事をしているので「オペは何時間?」「消化器系は触ってないからごはんは普通でいいんだね」とか、かなり冷静な質問が飛んできました。

朝ごはんを食べて落ち着いたら、歩きます。

体を動かし始めます。

歩いてみた

看護師さんに付き添われて、点滴のガラガラを押しながら、フロアを1周歩きました。

普通に歩けます。

痛くて歩けないということではなかったです。

人間の回復力ってすごい

旦那さんは、術後はHCU(高度治療室)で一晩見張られていて、今日、2人部屋の病室に来ると聞いていたので、午後に歩いて覗きに行きました。

もう、装置に生かされてる感がすごかったです。

身動きできず、顔もまっしろで、弱々しかったですね。

2人とも、あとはどんどん回復するだけです。

さいごに

今回は手術後の夜と翌日の朝の体験をお伝えしました。

手術後の夜は、悪夢のような痛みにうなされたのですが、翌日は朝食を食べて歩きました。

手術は異常事態なのですが、翌日には日常にぐっと戻っていきます。

腎移植手術は、ドナーの負担が本当に軽い手術と言えるでしょう。

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