ハロー!腎移植レシピエントの肉球アッパー(@hellokidneylife)です。
手術後、経過に問題がなければ通常2週間前後で退院となります。
私は手術後10日で退院できましたが、まだ長い距離を歩くのは辛かったです
3日目、1人で歩く
朝起きたのは起床時間よりも早い5時頃、歩行練習を兼ねて体重測定に向かうことにしました。
慎重にゆっくりと体を起こして点滴棒を押しながら、歩き出しました。
が、やはり傷が痛みます。
少し歩いては休憩の繰り返しで、何とかナースステーションの横にある体重計までたどり着きました。
体重を測ってから、昨日と同じコースで病棟内をぐるっと1周して病室に戻りました。
起床時間、朝の採血・検温にやってきた看護師さんに、すでに体重を測って来たことを伝えると、少し心配しながらも褒めてくれたことが嬉しく感じました
午後になり、もう1度歩行練習をしました。
ゆっくりとですが、今回は休憩なしで歩き切りました。
顔をこわばらせて歩く筆者
しばらくすると、ベッドに医師が来て首のとう透析用短期留置カテーテルを外しました。
入れるときは大変な恐怖を感じたものですが、取るときは痛みもさほどなくスルリと抜け、一瞬で終わりました。
これであの首の違和感とサヨナラできたのです。
また、ドナーである妻が退院しました。
ドナーは傷口に異常がなければ、術後3日の安静で良いとのことです
4日目、痛みが落ち着く
この日も朝の体重測定のために歩きます。
昨日よりも歩きやすく感じて、徐々に回復しているのだと実感しました。
ベッドで安静にしているだけなら、もう痛みはほとんどありません。
もちろん寝返りなど、少しでも体を動かせば痛みが走りますが。
午後には術後の経過が良好なので、膀胱留置カテーテルとドレーンを抜いてもらいました。
抜く瞬間だけ痛かったです
これで体から管が全て抜けたことになります。
点滴棒にセットされていた尿バッグと血液バッグもなくなりました。
手術のときから履かされていたT字帯を剥ぎ取って、自前のパンツに履き替えました。
服装は相変わらずガウンタイプ(前開き)の患者着です
ちょうど便意を感じましたので、トイレまで歩いて行こうとしたのですが、まだ痛みがひどく何かに捕まらなければ無理です。
自分でも滑稽だとは思いつつ、何も付いていない点滴棒を押しながらトイレに行くことにしました。
個室に点滴棒も一緒に入れるとなると、狭くてどうにもやりづらかったです。
苦労しつつも、手術後はじめての「大」を終えると何とも爽快な気分に。
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さらに夕方にシャワーを浴びることができました。
体をねじったり前屈みをすると傷が圧迫されて痛いので、そーっとそーっとゆっくり動き体全体を洗って、ゆっくり体を拭いて、最高に爽快な気分。
さっぱりした〜
夜、水のペットボトルを買いに行くという目的を掲げて、自発的に病棟内を歩きました。
歩くのは苦しいのですが、それよりも早く回復したいという思いが大きくなっていたのです。
そして、その先には退院というゴールが見えていました。
傷に触れてみる
ドレーンの管が下腹部から出ている間、何となく怖くて傷口を触ることはほとんどできませんでした。
傷口は糸で縫合されているのではなく、透明な医療用ボンドでコーティングされています。
触った感触はまさに木工用ボンドが固まったような弾力のある硬さでした。
腹部が突っ張るような違和感をずっと感じていましたが、原因はこれだったのでしょう
さいごに
回復が良好なのは喜ばしいことですが、まだこの時点では、術後に突然発症する糖尿病や急性拒絶反応、細菌感染による合併症の懸念は消えていません。
それらのリスクが、心の中に暗雲となって立ち込め、漠然とした不安を感じていました。